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t's kitchenは、私の名前の頭文字と、
私が住んでいる「天王洲」からつけました。

子供のとき、家庭科の授業は大の苦手でした。
お料理のお手伝いをしたこともありませんでした。
何よりも、好き嫌いがひどかったのと
(ごはんとたまごしか食べない子でした)、
自分の家でこしらえたもの以外は、
数少ないレストランでの外食を除けば、
親戚の家や学校のお友達の家などで出していただくものは
どうしても口にすることができないほどで、
食べ物に対しては、子供ごころに
なにかトラウマのようなものがあったのでしょうか。

小学校5年生くらいのとき、
「ほうれん草とたまごの炒め物」を家庭科実習で習いました。
なぜか、それが気に入ってしまった私は、
はじめて家でお料理をしました。
結果は、、、、私は上手にできたと思ったのですが、
家族は、あとで聞いた話によると、
いやいや食べてくれたそうです。

お料理に興味を持ち始めたのは、
高校生からですが、
一番影響を受けたのは、
大学生時代、
アメリカ人の教授ご夫妻のお宅にうかがうようになってからです。

「アットホームプログラム」といって
外国人の教授たちのお宅には
学生は自由に訪問してよいということになっていたんです。
そこで初めて知った、
外国風の家、家具、食べ物、生活。
ティータイムにいただいた
スパイスティ−とさまざまなケーキ。
わくわくするような経験でした。

あるひどい大嵐の日、
それでも私は時間通りに先生のお宅に行きました。
こんなお天気の日に、、、とミセスは
お玄関先であきれていました。

アメリカ人の方がよく作るケーキは、
英語ではブレッドと言って、
とても簡単に作れるものばかりです。
オーブンなんて、もちろん下宿生活にはありませんから、
近くのキリスト教会のキッチンをお借りして
はじめてバナナブレッドを焼きました。

それ以来、数え切れないほどのケーキを焼きました。
履歴書の趣味の欄には、
「料理」、とばかの一つ覚えのように書き続けています。

これからもたくさん作っていきたいと思います。
家族のために、
いつもお世話になっている大切な友人の皆さんのために。

ふみもと とみ Tomi Fumimoto
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t's kitchen by Tomi Fumimoto